キノコの健康パワー

私達の食卓で馴染み深いし椎茸やシメジなどといったキノコ類は、香りや風味もさることながら昔から健康に役立つ食材としても日本人には欠かせないものです。ここではキノコの健康パワーについてご紹介いたします。
キノコの健康パワー「β-Dグルカン」
では、なぜキノコが健康に良いとされていたのか?近年その答えとして最も注目されるのが「β-Dグルカン」という多糖体成分で、キノコ類に多く含まれていることが分かりました。この多糖体β-Dグルカンは、私達の免疫力の活性を積極的にサポートしてくれる成分として近年高い注目を集めています。
ですから私達が冬の寒い季節にキノコの入った鍋料理などを食べることは免疫力を高め、風邪の予防対策の効果がちゃんとあったわけなのです。
健康志向の高まりとともに食される機会が多くなったキノコ。ベータグルカンが多いだけではありません。
キノコ類の成分は、水分、タンパク質、繊維質、無機質、ビタミン類などから作られています。
野菜と比べ、タンパク質、ビタミンB群を多く含んでおり、野菜には含まれていないビタミンDを多く含んでいることが大きな特徴です。
身近なキノコの特徴と、健康パワー
私達が普段食べているキノコの健康パワーをご紹介いたします。
| 名称 | 特徴 | 健康パワー |
|---|---|---|
| しいたけ | 香りと弾力のある歯ごたえが特徴。生木を使うと伸長しにくく、クヌギ、コナラ、栗などの原木を乾燥枯死させたもので栽培されます。 |
○キノコの中でも食物繊維が多く整腸作用が高い。 ○カルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む。 ○「エリタデニン」という物質が、血管に付着したコレステロールを取り除き血栓を防ぐ。 ○抗ガン作用がある「レンチナン」という多糖体を含む。 |
| しめじ | ニレやブナなどの広葉樹林の枯れ木に群生し、「香り松茸、味しめじ」と言われるほど歯切れがよく、味わい深いのが特徴です。 | ○高血圧、動脈硬化など生活習慣病の防止。 ○脂質や糖質の代謝を良くし、血中コレステロールを下げる作用を持つビタンB2が多い。 |
| まいたけ | ナラ、栗、椎などの老木の根株や根の際に自生するキノコで、直径60cm、5kgになる大きなものもあります。 |
○ビタミンB2を多く含み、皮膚や爪、髪などの老化を防ぐ。 ○キノコの中でも高い制ガン効果。抗ガン剤の副作用を減少させる。 |
| エリンギ | ヨーロッパから中央アジアにかけて分布するひらたけの一種で、白く香りと味が良いため「かおりひらたけ」とも呼ばれます。 | ○甘みを感じさせるオリゴ糖や骨粗鬆症の予防に役立つトレハロースを含む。 |
そもそもキノコって?
キノコは、生物学上、担子菌類【たんしきんるい】に大部分が属し、カビ(糸状菌【しじょうきん】)の1種となります。私達がが普段食べている部分は子実体と呼ばれる胞子をつくる生殖器にあたります。キノコには子実態と菌子体があり、植物で言えば、菌糸体は根・茎・葉に、子実体は花・種子に当たると言えます。
キノコは「木の子」と書かれるように、木に生え木材を腐朽させます。森林中の動植物の屍骸を虫やカビと共に腐らせ土に還して行く物質循環という点で重要な役割を果たしています。キノコはまた茸(たけ)とも書かれますが、これはその形をセックスシンボルと見なした「猛り」または「長けり」に由来すると言われています。まさに元気の源ですね。
キノコの免疫賦活作用
キノコには免疫力を高めるということから、研究が進められその中で生まれた3つの制癌薬があります。
| クレスチン | クレスチン(Krestin)とは、抗悪性腫瘍剤の一種。カワラタケ菌糸体より得られる多糖類で蛋白質と結合している(糖蛋白)。クレスチンは商品名で登録商標。PSKという略号で表されることもあるが、こちらも登録商標。本剤は手間のかからない経口投与で、深刻な副作用がないことから、単独でかなり多く使われた時期があった。 しかし、現在では本剤単独では効果がないことが判明しており、他剤との併用で用いられる。[ 出典: フリー百科事典Wikipedia ] |
|---|---|
| レンチナン | レンチナン(Lentinan)とは、抗悪性腫瘍剤の一種。シイタケの子実体より抽出した多糖体を精製した物質である。商品名レンチナン、レナカット。静注又は、点滴静注で用いる。[ 出典: フリー百科事典Wikipedia ] |
| シゾフィラン | シゾフィラン(Sizofiran)とは、抗悪性腫瘍剤の一種。スエヒロタケが産出する多糖物質である。商品名はソニフィラン(SONIFILAN)。放射線療法と併用し、筋注で用いる。[ 出典: フリー百科事典Wikipedia ] |
現在の癌の治療法は、手術による癌の摘出、各種の抗癌薬による化学療法及び放射線療法が中心となっております。上記のキノコ由来の制癌薬は、いずれも限定された癌に対する化学療法または放射線療法との併用療法に用いられます。 これらのβ-グルカンは、癌細胞を直接殺す作用は持ちませんが、間接的な抗癌作用、人間の体が本来持っている免疫を賦活して制癌作用を発揮します。化学療法や放射線療法には、正常な細胞に対しても悪い影響を与えるという大きな問題がありますが、免疫賦活作用には正常細胞に殆ど作用しないという利点があります。
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